子どもの症状から探す
-
頭が痛い
急な頭痛で、発熱があり、意識障害や嘔吐を伴なう場合、髄膜炎、脳炎等が考えられます。
慢性的、反復性の頭痛はモヤモヤ病、脳動静脈奇形などがあります。CT、MRI等の検査が必要です。持続性の頭痛は心因性のもの、副鼻腔炎等があります。
-
熱がある
熱があることに気づいたらまず正確に
体温測定しましょう。体温を測ったらメモをしておいて後で、医師に見せると役に立ちます。元気なら、すぐ解熱剤を使わず、頭の後ろや横、脇の下を冷やし、水分を少しずつしっかり取らせましょう。ひきつけたことのある子供さんは、心配なら38℃を超えてからけいれん止めの坐薬を入れ、慌てずに受診して下さい。3ヶ月未満で39℃以上の発熱は緊急性があります。血液の中に細菌が入って、菌血症を起す可能性があります。なるべく早く受診しましょう。
-
けいれん・ひきつけ
まず、着衣をゆるめ、頭を横向きにして
口腔内からの分泌物、吐物をふきとって
ください。口の中に指は入れてはいけません。熱性けいれんであれば、数分でおさまるので
慌てず様子をみてから受診して下さい。 -
耳が痛い
中耳炎が一番多いですが、乳児では痛みを
訴えられませんので不機嫌だけのことが多い
ため注意が必要です。リンパ節の炎症やのどの病気でも耳の方に痛みが放散するので注意しましょう。
-
リンパ節がはれる
リンパ節のはれる病気にはいろいろありますが、多くは細菌やウイルスが体の中に入る
ために起こるものです。細菌やウイルスが体の中に入ると、これらが全身にひろがらないようにリンパ節が活発にはたらき
はじめ、はれたり痛んだりします。
原因不明なものもあります。
【後頭部】皮膚の炎症・突発性発疹
【耳のまわり】中耳炎、外耳炎、風疹等
【あごの下】口内炎、虫歯、のどの病気、湿疹
【首】白血病、 扁桃炎(へんとうえん)、川崎病等 -
咳が2週間以上続く
時に注意が必要なものはマイコプラズマ肺炎です。
熱がなくても必ず胸部XPを撮ってもらいましょう。また、副鼻腔炎、アトピー咳嗽(がいそう)などもよくあります。
-
おなかが痛い
小児では年齢別に比較的病気が決まってきます。又、2才以下ではまず腹痛を訴えることはありません。
乳幼児(2~3才未満)では食物アレルギー、風邪、
夜泣き、腸重積、胃腸炎などがよくみられます。精索捻転症、腸回転異常症など見逃してはならない病気もあり、全身状態に注意して受診して下さい。
幼少児期(3~4才)では、心因性のもの、胃腸炎がよくみられます。
学童期(7~8才)では、心因性のもの、虫垂炎、潰瘍性大腸炎、アレルギー性紫斑症などがあります。外科的治療が必要な病気を見逃さないために放置せず受診して下さい。 -
下痢
乳児の急性下痢症の大半はウイルス感染症による胃腸炎です。
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど様々な原因のウイルスがあります。
冬季によくはやります。慢性下痢症の原因としては食物アレルギーが大半を占めます。
早目に受診して下さい。 -
血便がでる
乳児で急に泣き出し、イチゴジャムの様な血便がでた時はすぐに受診して下さい。
腸重積です。腸炎で下痢が続いても便に血がまざることがあります。
-
夜尿症
小児の夜尿症は治療できます。
小児の夜尿症は治療できます。
高学年になれば自然に治ると思って経過観察されている方は、早めにご相談下さい。 -
おしっこの時痛がる
小児でこの症状を訴える患者様に、緊急処置をすることは少ないため、あわてて受診しなくてもよいでしょう。
炎症性のものが大半なので後日尿検査を行って下さい。
-
発疹
麻疹、風疹、水痘等ウイルス感染症によることが多いです。薬疹、アトピー性湿疹もよくみられます。
【解熱した後に発疹】
1才前後に多い、突発性発疹症が考えられます。熱がなく、少し不機嫌でも元気なら慌てずに受診しましょう。
【発疹部をかゆがる】
水痘、じんま疹、とびひではよくかゆみがでます。
【発疹部をかゆがらない】
ウイルス性発疹症、薬疹等が考えられます。
のどの痛みがある時は、溶連菌感染症も考えられます。【手のひら、足のうらに水疹】
手足口病です。夏によくはやります。 -
機嫌が悪い
特に乳児では症状が訴えられないので注意が必要です。
髄膜炎の様な大きな病気が隠れていることもあれば、中耳炎だったということもあります。
状態をみて心配なら診察をうけて下さい。 -
なんとなくおかしい
新生児においては病気を早期発見するために重要な所見です。
一番注意しなければいけないのは敗血症(はいけつしょう)です。なるべく早く受診して下さい。
※敗血症とは:化膿性(かのうせい)の病巣があって、そこから菌が血流中に繰り返し入り、その毒素により悪寒戦慄(せんりつ)・高熱などの中毒症状を示し、二次的に身体各所に転移性の膿瘍(のうよう)をつくる感染症。